春の草木とガーゼ服

静かだった森から、いのちの息吹が一斉に芽吹き、

音を立てて顔を出す春。

 

そんないのちの始まりの草木染めは、

どこか初々しくあたたかい色合いに写し出されるようです

 

(写真 山桜染め 椿灰汁媒染)

夏の草木とガーゼ服

 

森の草木も虫たちも勢いよく成長する夏。

 

そんな季節の草木染めは、若葉がきらきらと輝く様が、

生き生きと布地に転写されます。

 

生きる喜びをいただくようです

 

(写真 クララ染め 黄色、枇杷染め サーモンピンク色、柿渋染め)

 

秋の草木とガーゼ服

 

夏を謳歌した草木たちは、

穏やかな気配の中、豊かな実りを届けてくれる秋。

 

木の実や根っこをいただき、落ち着いた色合いを染め出してくれます。

 

私たちにゆっくりとした時を感じさせてくれているようです

 

(写真 茜の根の収穫と染め 茜色、背高泡立草染め 銀鼠色)

 

冬の草木とガーゼ服

 

 

森の中も静かになり土の下では、

草木も虫たちもゆっくり眠る冬。

 

春の足音がするまで準備が少しずつ進みます。

 

空気が澄んで、香り立つ枝葉を煎じて染める時、

 どこか懐かしい香りがします

 

(写真 ヤシャブシ染め 墨鼠色、パッションフルーツ枝葉染め 黄色)